地獄兄弟は今日も平和

「仮面ライダーカブト」自己満足スピンオフ(笑)! 矢車・影山の地獄兄弟二次小説

雑記:「キバ」見れないけど・・・

とりあえず今度の日曜は仕事なので、『キバ』見れないのですが・・・。
某動画共有サイトでは、結構動画あがってますね(^^)

地獄兄弟のも、新作があがってて嬉しかった〜v

『不協和音』が終わったので、今度のギャグはやはり『キバ』ネタでしょう! ・・・ということで、吸血鬼ネタで(笑)。
『トライアングルハーフ』も数ヶ月ほったらかしてるので(←ヒドイ)、そろそろ再開します(^^;

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完全調和な不協和音 [30]

完全調和な不協和音
 vol.30 嬰ニ短調の終わりと始まり



「二兎を追う者は二兎とも取れ」

残り1丁となった絹ごし豆腐をめぐって、おかしな男と豆腐料理勝負をし、勝った俺にその男はそう言った。

豆腐1丁で麻婆豆腐4人分できるので、俺としては半分でも良かったんだが。
いらないと言うなら、まあいい。
影山に食べさせてやるとして、残った分は先日通販で購入した真空パックのフードセーバーで保存しよう。

しかし豆腐は腐りやすいというのに、妥協せず俺の申し出を断るとは、まったく環境に優しくない男だ。
以前どこかで見かけた気もするが、はっきりと思い出せない。
女性に人気のケータイサイト、『100シーンの恋』でだっただろうか。

田所さんとも久しぶりに顔を合わせた。
ザビーとなった俺の姿を目の当たりにし、幾分驚いた様子だった。
無理もない。
ザビーになることを嫌がっていた、あの頃の俺とは違う。
今は、ザビーであることが俺のプライドだ。

「・・・聞きましたか、カブトのこと?」
珍しく真剣な面持ちで、影山が俺に聞いてくる。
しかし、レンゲに麻婆豆腐をすくいながら言われても、シリアスな会話なのか、それとも熱いから冷めるのを待っているだけなのか判断に困る。

「ああ、『ZECTに入らなければ、倒せ』・・・だろ」
とりあえず、会話を続ける方向で俺は答えた。
「今月中にZECTに入隊すれば、お得なキャンペーンで3万円の入隊祝い金がもらえるんですよね」
「・・・らしいな」
俺も誰か紹介しようかな、などと呟く影山。

ついにZECTにも人材不足の波が押し寄せ、打開策のため、『今ならお得!ZECTに入隊お友達紹介キャンペーン』というものを打ち出してきた。
誰かを紹介すれば、紹介者と被紹介者にそれぞれ3万円がもらえるという。
もっとも、カブトの資格者が3万円に釣られるとは思いがたい。

「もしカブトがZECTに入ったら、矢車さん3万円ゲットですねっ」
影山は羨ましそうな目を向ける。
「・・・そうだな」
俺は疲れたように笑って、適当に返事をした。

カブトがZECTに協力しなければ、マスクドライダー計画に大きな障害となる。
ガタックゼクターはあの一件以来、反省室行きとなり、当分は表舞台にあがれまい。
ドレイクゼクターは風に乗ってどこかへ飛んで行ってしまい、ドレイクグリップごと行方不明となっている。
となれば、今のところ頼みはカブトのみ。

食べ終わるや、影山は「ごちそうさまでした」と言って大きく手を振り去っていく。

その姿に、俺は心が和んだ。
誰もがお前のように単純、いや素直だったら、どんなにいいだろう・・・。

おそらくこれから、俺には色々な試練が待ち受けている。

  *   *

麻婆豆腐に満足し、矢車から離れたところで影山は携帯を取り出した。
いつものように、簡単にリダイヤルを押す。

「・・・矢車さん、カブトを倒す気充分ですよ」
出た相手に、影山は淡々と告げた。

「もうすっかり、ザビーの使命に目覚めてるみたい。俺も、矢車さんが俺たちの仲間になってくれて、とっても嬉しいです」
弾んだ声で無邪気に、けれど無慈悲な天使にも似て。

「分かってます。もし矢車さんがまた不穏な動きを見せたら、報告しますから」
それだけ言って、影山は携帯を切った。

「・・・じゃ、また。三島さん」


そして、運命の歯車が回り出した    


 END


※はい、完結です〜。
長らくのお付き合い、ありがとうございましたv

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

雑記:ああ、やっと・・・

やっとこさ更新できました!
このブログ始めて、雑記も書かずにこんなに停滞したのって初めてじゃないだろか・・・。
見に来てくださっていた方、スミマセンでしたm(__)m

まだまだ、愛も書きたいネタもあるので、がんばりまっす(^^)


更新なかったのに、拍手を押してくださった方、本当にありがとうございます。
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完全調和な不協和音 [29]

完全調和な不協和音
 vol.29 変ホ長調の任命



予感していたことが、とうとう現実のものとなった。

日下部の死後、ザビーの志願者たちは『ラブアタック』まがいの過酷な勝負を繰り広げたのだが、最終的に「かぐや姫」もといザビーゼクターが「NO」のスイッチを押したそうだ。
必死に勝ち抜いた挑戦者を、自分の好みであっさり奈落の底へ落としてしまうこの番組のあり方に、視聴者から非難の声が上がったのも無理はない。

いや、問題は、そんな番組のことではなく。

ザビーゼクターは、資格者として俺を選んだ。
そして、俺は胸にザビーの紋章を受け・・・。
次第に、俺自身も変化していった。まるで、ザビーの魔性にとり憑かれたかのように。

「あ、矢車・・・さん?」
「・・・なんだ」

何日か振りで顔を合わせた影山が、怪訝そうに俺を見る。
ザビーの資格者として、しばらく俺は特殊訓練を受けていたため、自分の隊からも離れていた。

「どうした、変な顔をして」
影山があまりにもぼけっとしているものだから、俺はできる限り口調を柔らかくした。
その甲斐あって、ようやく影山も口元を緩める。
「いえ・・・。なんか、ちょっと矢車さん、前と感じが変わったな、って思って」

「・・・そう、かな」
部下に指摘され、苦笑する以外なかった。
自分でも、分かっていることだから。

日下部が命懸けで調べていたZECTの陰謀も、今となってはどうでもよかった。
ZECTが善でも悪でも、俺は組織の命令通りに動くしかない。
精鋭部隊シャドウの隊長であり、ZECT直属のライダーとなった以上は。

「聞きたいんですけど・・・」
おずおずと影山が上目使いで話しかけてくる。
「そう怯えるな。前と同じでいい」
ポンと肩を叩いてやると、影山はその俺の手をガシッと取った。

らしからぬ大胆な行動に少し驚いていると、
「矢車さん、まだ『完全調和』の精神は捨てていませんよねっ?」
「・・・え?」
詰め寄る影山に、俺はあせった。

なんだって、いきなり核心に触れる質問をするのだろう。
まだブラウン管にはザビーさえ登場していないのに、33話以降の話をされても、混乱するだけだ。

「当たり前だろ。完全調和を捨てることはない。俺が、俺である限り・・・」
今だから、言える言葉かもしれない。

「・・・よかった、それでこそ矢車さんです!」
影山は安心したように笑った。

それは、俺が言う台詞だった気がするんだが。
ついでに言えば、英語訳が "That's my Kageyama !" だったため、物議をかもした台詞だと記憶している。

「じゃあ、その黄色いスーツと黄色い靴と、その黄色づくめは止めてくださいねっ」
「・・・え?」

本日2度目の疑問符。

言われてみれば、いつの間にか俺は黄色を好むようになっていた。
身に付けるものまでその嗜好が及んでいることに、今更ながら気づく。

「・・・そんなに変か、この色」
自分のスーツを見回しながら、首をひねった。
どうもやはり、ザビーのせいで感覚まで麻痺しているようだ。

「ネクタイぐらいはいいですけど。上着とズボンは最悪です! しかも黒い縞まで入ってるし」
ズバズバと言う影山に、もはや遠慮というものはないらしい。

「その格好、ぜんぜん調和してない・・・」

影山がそう言ってうつむいたので、俺はなんとか事情が飲み込めた。
一応、俺の変化を心配してくれたと受け取るべきか。
決して、俺のファッションセンスにケチを付けているわけではなく。

「あ、でもハンカチは黄色でいいですよ!」
にこりと笑う影山。

『幸福の黄色いハンカチ』だ・・・。


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