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ダブル★アクション

新ダブル★アクション(9)

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vol.11 ひぐらしが鳴く


「そいつはワームだぞ。それが分かっててかばうのか?」

 風間が来たことに、俺は正直げんなりした。

「大切な人がワームだった……それだけの事だ」

 感動的な台詞だ。しかし、この『ワーム』の部分を『男』や『幼女』と置き換えるだけで、おそろしい台詞になるということを知っているか。
 思わず脳内変換してしまった妄想を頭から追い出し、俺は変身を解除する。風間の背後のワームもまた、いつの間にか人間の姿に戻っていた。

 よく見れば、その女は『スーパーの女』(1996年 監督 伊丹十三)。
 いや、映画のタイトルじゃなく。先日、風間と一緒に激安スーパーにいた美人だ。

 あらぬ誤解をされてフラれたと思ったのに、ちゃっかりヨリを戻していたらしい。が、矢車さんが言った通り、彼女はやはりワーム。
 渦中の女、間宮麗奈は、正気に戻ったのか、身を縮めて震えている。
 その細い体を、心配そうに支える風間。ふたりのバックにバラの花だけじゃなく、オペラの歌まで聴こえ始めた俺は、幻覚に加えて幻聴まで出てきたのかもしれない。

「嘘だッ!」
 とレナ、もとい麗奈は顔を手で覆った。季節はずれのひぐらしがないている。

「私が……怪物に……」
「麗奈さん、違います! あなたは……」

 どこが違うのさ、と俺は言いたい。

「私……ショッカーに改造されたのね。もう人間じゃない……さよなら、風間さん!」

 抱きとめようとする風間の腕を逃れて、麗奈はおもむろに駆け出した。
 またもや、以前と同じシチュエーションで取り残された俺たち。

 ショッカーを出してくるあたり、やはり歳を誤魔化してるんじゃなかろうか、あの女。

「麗奈さん……。くそ、最悪だ」

 彼女を追いかけることもできず、風間の伸ばした手が力なく落ちる。
 落胆するその肩を、俺はポンと叩いてやった。

「最悪は、最高なんだよ」

 我ながらよく分からない慰め方だったものの、慰めてやろうという気持ちは汲んでもらいたいものだ。
 ところが、風間は不条理な苛立ちを俺にぶつけてきた。

「うるさい! そもそもお前が麗奈さんを倒そうとするから、こんなことになったんだ!」

 それは違う。初めに彼女と戦っていたのは剣だ、と真実を告げたかったが、風間は俺の言葉なんて聞いちゃいない。
 すでにドレイクに変身し、俺への敵意をむき出しにしている。なんで、またこんな展開になるのか。

『ライダー同士の戦いは、ウリのひとつだからな』

 面白そうに矢車さんが言うけれど、そんな製作サイドの諸事情なんて、知った事じゃない。

「じゃ、今度こそよろしく」

 帰ったと思ったホッパーゼクターが再び跳んでくるのを見て、俺は矢車さんの意図を理解した。
 早々に引っ込もう。ゼクターの装着の仕方を間違えないうちに。
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~ Comment ~

>kou様 

『ダブル★アクション』は電王みたいに明るく楽しく、を目指してるんですが、なんか収拾がつかなくなって、どんどんヘンになっていくような・・・(苦笑)。
続きを待っていてくださるなんて・・・うれしいお言葉、ありがとうございましたv
コメント、ほんとにありがとうございます。

 

「この『ワーム』の部分を・・・」名言ですね!「カブト」を「電王」風にしたら、こんな感じだったかも・・・。笑える「ダブル★アクション」、シリアス「ザビー・アディクト」どちらも毎回、ワクワクドキドキ!続きを待っています!
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