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ワイルドストロベリー

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 俺たちには縁のなさそうな洒落たアクセサリーショップの前で、相棒が立ち止まって、中を覗いている。
 人差し指を口のところに当てて、いかにも物欲しそうに。

「兄貴、あれ欲しい」

 言うと思った。

 相棒が見ているのは、それぞれ黒と緑の石が配された2本の対をなすリング。
 指輪好きの相棒のお眼鏡に適ったらしい。

 俺も少し心惹かれ、なにげに値段を確認する。
 ――が、見なかったことにしよう。

「あのリング、欲しいな兄貴」
「なら、買えばいいだろう」
「カッコいいよね、あのリング」

 じっと俺の顔を見上げてくる相棒。

「だから、欲しいなら買ったらどうだ」
「兄貴だって、あれ、いいと思わない?」

 あえて「買って」とは言わない。相棒は期待に満ちた表情で、俺が折れるのを待っている。
 期待するな、といつも言っているのに。

「そうだな。ゼロひとつ少なかったらな」
「じゃ、いつかゼロひとつ分返すからさ。今回は貸しにしといてよ」

 どうあっても、相棒は引かない。よっぽどこのリングが気に入ったらしい。
 溜息をつきながら、気がつくと俺は店に入って会計を済ませていた。





「これ、2本重ねると、文字が浮かび上がるんだって」

 お目当てのリングを大事そうに手のひらに乗せ、相棒は説明する。
 ふたつが合わさり、ひとつになるわけだ。

「ひとつは兄貴に」

 はい、と相棒は緑色の石の方を俺に渡してくる。

「2本とも一緒じゃなきゃ、意味ないだろ」
「うん。だから、片方は兄貴が持っててよ」

 ふたつ揃って意味を成すなら、俺たちにちょうどいいから、と。

「俺がゼロを返すまでね」

 嬉しそうに笑う相棒に、俺は何も言えなくなる。
 今回は、相棒に乗せられてやろう。

「……早く返せよ」

 俺は自分の指にシルバーの輝きをはめながら、苦笑した。


 END



※時期をはずした気もしますが、コラボアクセネタです(^^;
7/1、イベントだったんですよね。行かれた方は、いかがだったでしょうか。
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