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兄弟のつぶやき

花粉症

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兄のつぶやき


相棒が、最近くしゃみばかりしている。
やっと少し暖かくなってきたというのに、今頃風邪か。

「違うよ兄貴。俺、花粉症なんだ」
相棒は鼻をすすりながら言う。
「袖口で鼻を拭くなよ」
子供じゃあるまいし、いや子供だって今どき袖で鼻をぬぐう奴はいないと思うが、一応注意しておく。

「うん。このコートじゃよく拭けなかったから、やめた」
・・・既に試した後だったらしい。

いつも外にいる俺たちには、花粉を避ける術もない。
先ほどからくしゃみが止まない相棒を見て、俺はため息をついた。

仕方がない、マスクでも買ってやるか。

近くのコンビニで、口元がすっぽり隠れるほどの大きさのマスクを買い、俺はそれを相棒にやった。
店員があからさまに不審者を見るような目つきで、俺たちを見ている。
金は払っただろう。

店内でマスクを付けた相棒が、
「まるでヤク中か、コンビニ強盗みたいだね」
などと爆弾発言をする。

その格好で、シャレにならない冗談はやめろ。
相変わらず場の空気が読めない奴だ。

相棒の言葉が耳に入ったらしい店員が、びくっとして、そろそろと電話に手を伸ばしたのを俺は見逃さなかった。

「さっさと行くぞ」
面倒な事になる前に立ち去ろう。

ようやく春が感じられるようになったが・・・。
俺たち地獄の住人に、世間の風はまだまだ冷たい。
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