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兄弟のつぶやき

ホワイトデー

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兄のつぶやき


「兄貴、今日なんの日か知ってる?」
またもや相棒が猫なで声で聞いてくる。

その台詞は、一ヶ月前にも聞いた。

ホワイトデーのことを言いたいのが丸分かりだ。
だが、待て。
俺は相棒にチョコをやってもいなければもらってもいない。

バレンタインの時にそういった事実がない以上、今回のホワイトデーは無関係じゃないのか。
そもそもキリスト教とは無縁の、菓子メーカーがでっちあげた日本だけの行事だろう。

「知らん」
相棒にねだられてもたまらない。
俺は素知らぬ振りを通すことにした。

「えー、知らないの兄貴」
「ああ」
あからさまに残念そうな相棒の顔。

「今日はさっ、五木ひ●しの誕生日なんだよ」
「・・・・・・」

耳が遠くなったんだろうか。
俺は相棒の言ったことが飲み込めない。

黙ったままの俺に相棒はもう一度繰り返す。
「やだなー、聞いてなかったの? だから五木●ろしの誕生日だって」

・・・お前、確かハタチだよな。
どうしてそんな昭和世代演歌系の、しかも誕生日まで知っているんだ。

「ホワイトデーとか言うだろ、普通」
驚きが、つい言葉に出てしまった。
「あ、なんだ。兄貴知ってるじゃない」

にまっと笑う相棒に、乗せられた、と思ったがもう遅い。

「安心してよ。別に兄貴に何かもらおうと思ってるんじゃないからさ」
・・・当たり前だ。

「来年は俺、バレンタインに何か兄貴に贈るから」
気持ち悪いからいらん、と断ると、感謝の気持ちだよ、と相棒は言う。
「・・・手作りチョコだけはやめろ」
「うん。俺、兄貴みたいに料理うまくないし」

そういう問題じゃないんだが。

「だから、ホワイトデーは3倍返しねっ」
したたかな弟分に、俺はため息をついた。

仕方がない。
必殺のキックを見舞うのは、来年まで延期しておいてやろう。
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