兄弟のつぶやき

そしてまた始まる

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兄のつぶやき


ともに白夜の世界に旅立とうと誓ったのに、相棒は「さよならだ、兄貴」などと言い出した。

どうやら、海を渡ることに怖気づいたらしい。
「泳いでなんて行けないよ、乱馬じゃないんだから」だの、
「この地を離れたら、オヤシロさまの祟りがあるよ」だの、
俺には分からないオタク言葉を並べて、相棒は行きたがらない。

・・・馬鹿なやつだ。
誰が、生身のまま海に入ると言った? ホッパーに変身すれば、寒さも感じない。

あまりにもふがいない弟に、俺は背後からライダーキックをかましてやった。
これで、チャラにしてやる。

本気のキックではなかったが、もともと体調が悪かったせいもあったのか、相棒は倒れたまま動かない。
仕方なく、俺もその場に座って相棒を肩にもたれさせた。
この寒さだ。
冷たいコンクリの上に倒れたままではさすがにやばいだろう。

そんな俺達の姿が、よほど変だったのか。
特に若い女達から、興味深そうに見られたり、写真を撮られたりもした。
なんなんだ、一体。
いいさ、笑え。笑えよ・・・。

これでしばらく、俺たちの白夜行はおあずけだ。
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